ローラー
ローラーの選び方

ローラーが欲しいけど何を買えばいいか分からない…。たくさん種類があってわからない…。という悩みはありませんか??
ローラーの種類は、塗面や塗材に合った最適な塗料効果が得られるよう、素材やサイズ・毛丈・形状など様々あります。更に求める性能やどんな仕上りにしたいかで選ぶローラーは変わってきます。
作業性良く、綺麗な仕上がりにするにはローラー選びは大切です!選び方をいくつか紹介しますので参考としてご覧ください!
ローラーの選び方
ローラーを選ぶ際には
●素材
●組織
●サイズ
●毛丈
から最適なローラーを選択することが重要です。自分が求める性能や塗装箇所を考えながら見ていきましょう!
素材について
ローラーには主に下記の繊維が使用されています。
●ポリエステル
耐久性、コシが強いものだけではなく、マイクロファイバーの普及によりアクリルを上回るソフト感を得られるものもあり、現在のペイントローラーの主材料となっています。
●アクリル
ペイントローラー用途では他の繊維に比べ、嵩高性に優れ、塗料含み・吐き出しが良い為に根強い人気があります。
● ナイロン
弾力性に富み、耐摩擦性・耐薬品性に優れるため、ペイントローラー用途では高い耐久性を発揮します。
組織について
ローラーの生地には、「ハイパイル」と「ウーブン」の2種類の組織があります。
● ハイパイル(編物)
綿状のパイル(繊維の集合体)を裏地と一緒に編み込んだもの。
塗料の含み、隠蔽性に優れる反面、飛散性が多く、仕上りはゆず肌調となります。
裏地図
断面図
断面の写真
組織の特徴
被り性 | 仕上り | 後れ毛 | 気泡 | 飛散性 |
---|---|---|---|---|
厚い | ゆず肌調 | あり | あり | あり |
● ウーブン(織物)
タテ糸とヨコ糸を直角に交差させた織り裏地に、糸状のパイル(繊維の集合体)を織り込んだもの。
気泡が発生しにくく、後れ毛が少ない傾向にあります。
裏地図
断面図
断面の写真
組織の特徴
被り性 | 仕上り | 後れ毛 | 気泡 | 飛散性 |
---|---|---|---|---|
薄い | 平滑調 | 殆どなし | 殆どなし | 少ない |
サイズについて
ローラーの基本となるサイズは、筒の内径で定められています。様々な塗装箇所に適応するタイプがあります。

筒径φ37
広い面積の壁面や床の塗装に適しており、より高い作業性を求める場合に使用されるサイズです。完全密封構造・超軽量設計のワンタッチタイプもあります。

筒径φ27
スモールローラーより作業性を求める場合や、広い面積の塗装の際に適しているサイズです。

筒径φ17
作業性と扱いやすさのバランスに優れ、現在最も使用されているサイズです。

筒径φ10
細かい箇所や隙間などをローラー模様で仕上げたい場合に適しているサイズです。
雨樋の壁面や入隅などに便利!

筒径φ17
約17mmの内筒径で、細かい箇所をローラー模様で仕上げたい場合に適してるサイズです。
入隅・タッチアップ作業に最適!
毛丈について

毛丈には5つの種類あり、それぞれ塗料を含む量が違います。
毛丈が長いと塗布量が多く、ひと塗りの範囲が広く作業性が良いです。ただし、仕上りは粗くなります。一方、毛丈が短いと塗布量は少なくなりますが、仕上りはきめ細かくなります。塗面と毛丈には相性があるので、塗面に適した毛丈のローラーを選ぶことで、より作業性が高くなります!
毛丈の特徴
種類 | 毛丈 | 特徴 |
---|---|---|
長毛 | 22ミリ以上 | ブロックの表面やサイディング面などの粗面向き |
中長毛 | 17~20ミリ | 中毛よりも膜厚が付き、凹凸面にも入りやすく作業性が良い |
中毛 | 12~15ミリ | 粗面から平滑面向きの万能用 |
中短毛 | 10~11ミリ | 綺麗な仕上がりを求める塗面で短毛よりも膜厚が付き、下地が透けにくい |
短毛 | 8ミリ以下 | 平滑な塗装面、綺麗な仕上がりを求める塗面向き |
まとめ
種類が豊富なローラーですが、豊富だからこそ自分が求める性能のローラーを見つけることが出来ると思います。
外部・内部・凸凹面・平面などの塗装箇所や『飛散を減らしたい』『膜厚をしっかりつけたい』など塗る場所や要望など、各用途に合う各ローラーを選んで下さい。