刷毛
刷毛の選び方

刷毛(ハケ)は、塗料の変化と需要の多様化に対応し、形状やサイズ、毛質の異なる様々な種類が販売されております。そのため、塗面や塗材、塗料の種類に応じた適切な刷毛を選ぶことが重要です。
数ある刷毛の中から自分の好みに合うものを選ぶための基礎知識を紹介させて頂きます。刷毛を探す際の参考としてご覧下さい!
刷毛の選び方
刷毛を選ぶ際には
●形状
●サイズ
●毛の種類
●塗装箇所
から最適な刷毛を選択することが重要です。自分が求める性能や塗装場所・箇所を考えながら見ていきましょう!
形状について
刷毛の形状には、主に筋違刷毛・平刷毛・寸筒刷毛・目地刷毛があります。塗料、用途に応じて各種の刷毛が作られており、使用されるユーザー様のどのような要求にも応えられるようになっております。
● 筋違刷毛
柄に対して斜めに毛がとじている。隅などの細かい部分の塗装に適しています。
● 平刷毛
毛は寸筒よりやや薄く幅が広い。広い面の塗装に適しています。
● 寸筒刷毛
毛束に厚みがあり、コシが強く塗料含みが良い。
● 目地刷毛
細かいところもきれいに塗れる、小回りのきく便利な刷毛。
サイズについて
刷毛の持ち手の部分は「柄」といい、柄の横幅の寸法がサイズの基準となっています。

サイズ表示は一般に号数・mmで表されます。注意として、関東地区と関西地区では同じ号数でも寸法が異なるものがあります。同じ号数の刷毛でもそれぞれ横幅が違いますのでお選びになる際はご注意下さい。
塗る箇所や面積でサイズを決めましょう。!

毛の種類について
刷毛には、獣毛(動物の毛)と化学繊維が使用されています。獣毛は主に馬毛・山羊毛・豚毛が使用されており、同じ動物の毛でも部位によって異なる特徴があります。化学繊維はポリエステル・アクリル・ナイロンが使用されています。刷毛は用途や特長に応じて各種原毛を組み合わせて作られます。(=混毛)
●獣毛
メリット | 吸水性が高く、毛の表面の凹凸などにより塗料含みが良い。 |
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デメリット | 水性塗料では、酸性・アルカリ性の問題で毛と反応し短時間で毛が固まりやすい。 |
固まっていない刷毛
水性塗料で固まった刷毛
●化学繊維
メリット | 水性塗料でも毛が固まりにくい。 |
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デメリット | 毛の表面の凹凸がなく、獣毛に比べ塗料含みが悪い。 |
塗料と毛の相性
獣毛が水性塗料で固まりやすいように、塗料と毛質には相性があります。
塗料と相性が良い毛質を選ぶようにしましょう。
塗料 | 適合毛質 |
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溶剤 | 獣毛(馬毛・山羊毛・豚毛) |
水性 | 化繊 |
まとめ
道具選びも塗装を楽しむ一つだと思います。今回紹介した知識を参考にして、自分の用途に合う刷毛を探してみましょう!